内向型は生まれつき? “遺伝子”で決まっている!?

HSP・内向型

 

こんにちは、ちょこすけです。

以前の記事では、内向型・外向型の簡単な説明とチェックテストについて書きました↓

あなたは内向型?外向型?|チェックテストをやってみよう!

2019年11月24日

みなさんは内向型・外向型のどちら寄りでしたか?

 

この内向型・外向型ですが、

どちらになるかは、なんと遺伝子の特徴で生まれつき決まっていると言われています。

(以前の記事でもチラッと書きましたね☺︎)

実は、自分が内向型であることを受け入れることができたのは、この遺伝子の違いを知った事が1番のキッカケでした。

「内向型の人と外向型の人は、遺伝子や脳の構造が異なっているから、色々と差が出てくるのも当然か〜」といった感じで納得したのを覚えています(笑)

 

ということで今回の記事では、

  • どうして「生まれつき決まること」が分かったの?
  • 内向型・外向型の遺伝子の違いとは?
  • 遺伝子の特徴でどんな影響があるの?

 

などといった疑問について、解き明かしていきましょう。

(脳のメカニズムも含めて書きたかったんですが、長くなりそうだったので次回ということで…笑)

 

この記事を読むことで、内向型・外向型の遺伝子の違いや、それによって生じる特徴について知ることができます。

これらのことについて知ることができれば、自分の気質を受け入れやすくなると思いますし、自分の強みや生き方を見つけるヒントにもなると思います◎

 

それではさっそく見ていきましょう↓

 

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ケーガンの実験

心理学者のジェローム・ケーガン博士は、内向型HSP(とても敏感な人)の持つ高反応な気質は、

  • 遺伝によるものなのか
  • それとも環境によるものなのか

を研究していました。

そこで、ケーガン博士は1989年にこのような実験を行いました↓

ケーガンは4ヶ月の乳児を500人集め、その子供たちに嗅いだことのないにおいを嗅がせたり、それまで見たことのない混沌とした景色を見せたり、聞き覚えのない声や風船が割れる音を聞かせたりして刺激を与えました。

すると5人に1人が、初めて経験する刺激に取り乱しました。不安になって、腕をばたつかせ、叫んだのです。残りの4人は平静なままでした。

ケーガンはそれらの子どもたちが2・4・7・11歳になった時点で再び集めました。

すると4ヶ月のときに取り乱した子どもたちが、再び激しい反応を示しました。

(敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント より引用)

この実験を簡単にまとめると…

全体の20%の赤ちゃんは刺激に対して敏感で、その子が成長した後も刺激に対して敏感であった。

といった感じですね。

 

この乳児期に激しい反応を示していた子供たちは、成長後も相変わらず他の子供たちよりも新しいものに強い反応を示していたそうですが、強い反応を示すからと言って「落ち着きがない」ということにはならなかったそうです。

それどころか、このような高反応だった子どもは、ほかの同世代の子供たちより人生についてより深く考え、静かで内省的な人間に成長したそうです。

このような特徴を持っているのが、いわゆる内向型やHSPの人ですね。

 

この実験から、内向型だという気質は「生まれつき決まっている」と考えられているわけです。

 

(実はHSPの70%は内向型といったデータもあり、HSPと内向型は類似点が多いと言われています。またそのことについての記事も作成しようかと…)

 

内向型・外向型になる遺伝子?

先ほどの研究は、子供の観察実験によるものでした。次はもう少しミクロな視点で見てみましょう。

実は、内向型・外向型のどちらになるかは、ある遺伝子によって左右されていると言われています。

遺伝子で性格が決まるだなんて面白いですよね(笑)

 

さっそく、その遺伝子について見てみましょう↓

 

刺激を求める遺伝子D4DR

性格を左右する遺伝子として、D4DR(D4 Dopamine Receptor)という遺伝子があります。

これは、ドーパミンの受容体の働きに関わる遺伝子で、D1〜D5まであるドーパミン受容体遺伝子の1つです。

 

ここで、ドーパミンって? 受容体って? と思われた方もおられるかと思います。

ということでザックリと説明しておきますと…↓

ドーパミンとは神経伝達物質の1つで、人のやる気や期待、快楽に関わっているホルモンです。

(興奮のレベルを調節している物質といった感じです。)

このドーパミンが出ることで、人はさらに快楽を得たいと頑張るようになったり、テンションや注意力が上がったりするわけです。

(甘いお菓子とかを食べていて、もっと食べたい!と思ってしまうときに出ている物質です笑)

 

ドーパミン受容体というのは、ドーパミンの受け皿みたいなもので、これにドーパミンが結合することで、ドーパミンの作用が引き起こされるといった感じです。

 

 

D4DRの研究

このD4DR遺伝子は、別名”新奇性追求遺伝子“とも呼ばれていて、広く研究が行われいるそうです。

その研究の1つとして、メリーランド州ベセズタ国立癌研究所のディーン・ヘイマー博士の研究を簡単にまとめてみました↓

 

博士は、新奇性追求度(新しいモノや体験を求める気質)が高いと認定したグループ低いと認定したグループを対象として研究を行いました。

ここで言う、

新奇性追求度の高いグループの特徴としては↓

  • バンジージャンプやスカイダイビングを好む
  • 難解な音楽、異教の地への旅などあらゆる斬新なものを好む
  • しばしば衝動的で気まぐれであり、依存症に陥る可能性が高い
  • 報酬を得るためなら進んでリスクを取る
  • その一方で、同じことの繰り返しや退屈なことには我慢できない

などといったことが挙げられます。

いわゆる外向型の人の特徴ですね。

 

一方、

新奇性追求度の低いグループの特徴としては↓

  • ゆったりとしたペースの生活になんの不安も感じない内省的なタイプ
  • 突進する前に全体像を掴むのが好きで、長期のプロジェクトに集中するのが得意
  • 気分にムラがなく、良い聞き手であり、信頼が置ける
  • その一方で、スリルを求めたり、リスクを負ったりすることに、楽しさよりも不安を覚える

といったことが挙げられます。

こちらは内向型の人の特徴ですね。

 

 

内向型・外向型の遺伝子を調べると?

そしてこの2つのグループの遺伝子を調べたところ…

新奇性追求度の高い(外向型)グループは、

D4DR遺伝子が長く、ドーパミンに対する感受性があまり高くなかったそうです。

 

一方で、

新奇性追求度の低い(内向型)グループは、

D4DR遺伝子が短く、ドーパミンに対する感受性が高かったそうです。

 

この研究により、D4DR遺伝子の長さの違いによって生じるドーパミン感受性の差が、外向型・内向型の特徴を生み出していると示唆されたわけです。

 

こういった傾向があるということですね↓

  • ドーパミン感受性が低い→外向型
  • ドーパミン感受性が高い→内向型

 

ドーパミン感受性というのは、ドーパミンを感じる力のことで、感受性が高ければ少量のドーパミンで快楽を得られるのに対し、感受性が低ければ快楽を得るのに多量のドーパミンが必要であるといった感じですね。

 

分かりやすくいうと、

裸足で道を歩いている(足の裏の感受性が高い)人は、ちょっとした砂利道(少量の刺激)でも足の裏に痛みを感じるけど、

靴を履いて道を歩いている(足の裏の感受性が低い)人は、よほどゴツゴツした道(多量の刺激)を歩かない限り足の裏に痛みを感じない…

みたいな感じですかね。(余計分かりにくくなっていたらごめんなさい…笑)

 

 

ドーパミン感受性が高いと?低いと?

ヘイマー博士の研究によると…

ドーパミン感受性があまり高くない外向型の人は、快楽を得るのにより高値のドーパミンを生産する必要があるので、バンジージャンプや異境の地への旅といったスリルや恐怖を経験することで高値のドーパミンを生産し、快楽を得ようとする傾向があったわけですね。

一方で、同じことの繰り返しや日常業務、退屈ことをしている時は、そこまでドーパミンが出ないため、外向型の人はこのようなことに対して我慢できないと感じてしまうわけです。

余談ですが、カリフォルニア大学アーバイン校の研究でも、D4DRの遺伝子が長くドーパミン感受性が低い人は、旅行などの大きな移動をよくする傾向があるということが分かっているそうで、へ〜と思いました(笑)

 

それに対して、ドーパミン感受性の高い内向型の人は、静かな活動でも充分ドーパミンが得られるため、安心できる決まった手順や馴染み深いものを好み、人生にさほどのドキドキを求めないという傾向があったわけですね。

一方で、スリルを求めたり、リスクを負うことは、高値のドーパミンが出るため、内向型の人には刺激的すぎて、かえって不安を感じてしまうというわけです。

このことから、最初の方に紹介したケーガン博士の実験で、全体の20%の高反応だった子供は、ドーパミン感受性が高かったたため、刺激に対して敏感だったんだと考えられますね◎

 

長くなってしまったので少しまとめますと…↓

  • 外向型の人は、快楽を得るのに多量のドーパミンを必要とする。 (ドーパミンの量が少ないと満足できない)
  • 内向型の人は、快楽を得るのに少量のドーパミンで十分である。 (ドーパミンが過剰だとストレスを感じる)

といった感じです。

 

外向型の人は、大勢での飲み会や多様性を好むのに対し、内向型の人は1人の時間が好きで、予定がたくさん入っていると疲れてしまうといった特徴があるのは、

内向型の人と外向型の人とでは、ドーパミン感受性の高さが異なっていたためなんですね。

 

内向型と外向型では、快楽を得るのに必要な刺激のレベルが違う!

というわけです。

 

(僕はかなりの内向型で、大勢の集まりとかがすごく苦手なのに対して、部屋でゆったりと読書している時間とかに幸せを感じるので、ドーパミン感受性が高いんだろうなーと。笑

新しい知識を得ることに快感を覚えるタイプの人ですね笑 ←やばい人…)

 

このように、内向型の脳のメカニズムについて知ることができると、内向型の人は、自分の気質を受け入れやすくなると思います。というか遺伝子で決まっているなら受け入れざるを得ないって感じですかね…(笑)

 

 

ドーパミン感受性以外の違い

ここまで、D4DR遺伝子の長さの違いによって生じるドーパミン感受性の違いで、内向型・外向型を説明してきましたが、

ドーパミン感受性の違いは、その例の1つにすぎません…(笑)

あくまで、内向型・外向型について考える指標の1つとして捉えていただければと◎

 

他にも脳内の神経伝達物質の経路や、脳の使い方が異なることによって、内向型・外向型の特徴は生まれています。

こういった脳の仕組みについての記事も書いていこうかと〜。

 

まとめ

今回の記事の簡単なまとめです↓

  • ケーガン博士の実験によると…

→全体の20%の赤ちゃんは、刺激に対して敏感で、成長後も敏感で内向的な人になっていた。

  • D4DR遺伝子が長いと?

→ドーパミン感受性が低く、外向型な人である傾向がある。

  • D4DR遺伝子が短いと?

→ドーパミン感受性が高く、内向的な人である傾向がある。

  • ドーパミン感受性が異なると?

→快楽を得るのに必要な刺激のレベルが異なる。

 

今回の記事で書いたように、内向型の人は、ドーパミン感受性が高いため、自分に最適な刺激のレベルを把握しておくことが生きていく上でのカギとなります。

刺激のレベルをコントロールせずに、ドーパミンが過剰に出るような生活が続いてしまえば、人生の満足度や健康面へ悪影響が出てしまうのではないかと…

 

ということで、今後の記事でも内向型やHSPの人が、自分の強みを活かしていく方法などについて書いていこうと思います。

 

今回の記事は以上です。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました☺︎

 

参考書籍:
・内向型を強みにする マーティ・オルセン・レイニー

・敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント イルセ・サン